非鉄道事業の収益強化
JR四国は18日、米国のマリオット・インターナショナル(メリーランド州)と2028年秋、高知市内に宿泊主体のハイクラスホテル「コートヤード・バイ・マリオット高知」を開業すると発表した。JR四国が賃借する土地に建物を建て、運営はEastGateホスピタリティー(EGH、東京都港区)が行う。「コートヤード・バイ・マリオット」ブランドのホテルは四国初。インバウンド需要を取り込み、非鉄道事業の収益強化や地域活性化につなげる。
同ホテルの開発は、「長期経営ビジョン2030」や「中期経営計画2025」に掲げる「非鉄道事業における最大限の収益拡大」の一環。【記事提供:交通新聞】
所在地は高知市本町3ノ40ノ1、高知城に近い市内中心部。高知新聞社旧本社跡地で、土地は同新聞社が継続所有し、JR四国が賃借する。敷地面積は約3100平方㍍。
建物は鉄骨造り14階建て、延べ床面積約1万1000平方㍍。客室はツイン主体(一部スイート)の210室。客室面積は25平方㍍以上となる予定。付帯施設として、ダイニング、ミーティングルーム、フィットネスジムなどを備える。マリオットの会員制旅行ポイントプログラム「Mariott Bonvoy(マリオット ボンヴォイ)」に参加予定。
JR四国は22年10月、高知新聞社の本社社屋老朽化に伴う跡地活用の事業提案に参加し、同11月ごろからマリオットに対して企画提案内容について相談。昨年5月に第1優先交渉権者に決定した。
その後、計画の深度化を進め、今年9月30日にJR四国とEGHが運営委託契約、マリオットとEGHがフランチャイズ契約、JR四国、マリオット、EGHがオーナー契約をそれぞれ締結した。JR四国と高知新聞社との間での事業用定期借地権設定契約については、建物の着工(26年春予定)前に締結予定。
JR四国では当初から、提案に当たってホテルを念頭に置き、同社グループの「JRホテルクレメント」ブランドも含めて検討したが、訪日客に知名度が高く、より地域活性化に寄与できるとの判断から、外資系のマリオットと話を進めることにした。
【記事提供:交通新聞】