JR東日本は、青梅線東京アドベンチャーライン(青梅―奥多摩駅間)沿線の人口減少での鉄道利用者の減少や、地域における人口減少での古民家(空き家)増加の課題解決の一環として、同沿線で「沿線まるごとホテル」事業を展開している。青梅線を舞台にJR東日本の鉄道アセットを活用。地域と鉄道を融合した新しいマイクロツーリズムの確立を目指している。
同社は、青梅線沿線での地方創生事業として、同事業など地域事業を展開。21年12月には、さとゆめ(東京都千代田区)と協同出資会社「沿線まるごと」を設立し、本格的な沿線活性化事業を始めている。
沿線まるごとホテルは、JR東日本の交通インフラや古民家を活用しながら、地域住民とともに接客、運営を行う新たな滞在型観光を創出するもの。利用者は青梅線の無人駅でチェックイン後、案内人が地域を案内する「集落ホッピング」を体験。体験後は古民家にチェックインし、ホテル内で地域の食材を活用した沿線ガストロノミーが楽しめる。
「地域、JR東日本双方の課題を地域事業も巻き込みながら、地域一体となり事業を推進し、課題の解決を図りたい」と関係者。
駅に出迎えるスタッフ
地域住民が集落ホッピングを実施