JR東日本は3日、グループ経営ビジョン「変革2027」における「くらしづくり」の実現に向けた「Beyond Station構想」の推進について発表した。駅の在り方を「交通の拠点」を超えた「ヒト、モノ、コト」がつながる「暮らしのプラットフォーム」に転換。社外パートナーと共創しながら、リアルな交流拠点の強みを生かし、駅を「新たなビジネスを創発する拠点」へと変え、新たな収益確保と価値創造の実現を目指す。
同構想では、「新しい事業領域を創造するサービス」として、社会課題を解決する人財を育成する「JR東日本カレッジ(仮称)」を9月に東京駅でプレ開校する。また、今春以降には東京駅にOMO(Online Merges with Offline)に対応したベルメゾンの新業態の店舗の展開や、JRE MALL、駅の中で購入した商品を改札などで受け取りができるサービスを今夏に始める。また、「新しい移動を創造するサービス」として、通勤定期を持つ人に向けて、コーヒー、駅そばの飲食に使えるサブスクリプションサービスや、シェアオフィスの割引サービスのトライアル展開を行う。
今後、同構想を象徴的に体現するモデル駅として、上野、秋葉原、八王子駅の整備を進め、JR東日本エリアの他の駅でも順次展開していく予定。オンライン医療サービス「スマート健康ステーション」や、駅空間とメディアを融合して駅空間の新しい媒体価値を追求する「メディアステーション」など新たなサービスを創造し、さらなる発展に向けた取り組みを推進していく。