JR東日本はこのほど、「新幹線物流」など列車を活用した「物流サービスの拡大」を発表した。列車の速達性、定時性といった強みを生かし地域の魅力ある食材や地産品などを素早く届ける。土地ならではの食材などを鮮度良く運ぶことで、付加価値の高い地産品の提供、地域事業者などの販路拡大、魅力ある売り場づくりを実現する。
同社は今後、物流サービスの拡大として(1)地方都市間新幹線物流と在来線の特急物流の実現(2)定期輸送の拡大(3)グループ外の新規荷主の獲得(4)駅だけでなく客の手元まで商品などを届けるサービスの実現(5)JR東日本グループが運営するECモール「JRE MALL」との連携(商品の事前予約など)を通じたネットとリアルの融合の推進―に取り組む。
10月下旬からは、JRE MALLとポケットマルシェ(東京都渋谷区)が連携し、農産物の購入でJRE POINTがたまる取り組みを開始する。また、新幹線物流を活用し、購入した農産物を鮮度の高い状態で高輪ゲートウェイ駅で生産者から受け取る企画を毎月開催する。
「取り組みの規模を拡大し、エキナカ常設店でも新幹線物流を使って定期的に農産物が購入できる仕組みを作る」と同社。