軽くて柔軟、容易に着脱 小牧研究施設で実証
JR東海の丹羽俊介社長は18日の定例会見(名古屋)で、フィルム型ペロブスカイト太陽電池を搭載した防音壁の開発について積水化学工業と共同開発契約を締結し、試作品を開発したと発表した。東海道新幹線沿線の防音壁を対象に、発電した電気を新幹線駅の照明などに活用する想定で、来月から愛知県小牧市の小牧研究施設で実証実験を始め、実用化に向けた検討を進める。
共同開発契約の背景には、両社の施策や技術開発の取り組みがある。JR東海は、地球環境の保全を経営上の重要なテーマと位置づけ、省エネ型の車両や設備を積極的に導入して鉄道の環境優位性を高めてきた。また、政府の「2050年カーボンニュートラル」政策を前提に、同年の二酸化炭素(CO2)排出量実質ゼロの実現に向けて、地球環境保全に資する諸施策を推進している。【記事提供:交通新聞】
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