JR西日本の連結決算は、売上高が前年比1.4%減の1兆5082億100万円、営業利益が同18.4%減の1606億2800万円、経常利益が同19.1%減の1483億5300万円、当期純利益が同13.0%減の893億8千万円の減収減益となった。第4四半期(1~3月)の営業損益は、新型コロナウイルスが大きく影響し、9期ぶりの赤字となっていた。
営業施策では、北陸新幹線で開業5周年キャンペーンや「新幹線eチケットサービス」を開始。特急「はるか」への新型車両「271系」投入や「観光型MaaS『setowa』」の実証実験、訪日向けの専用商品、決済サービスの展開なども取り組んだ。流通業、ホテル業では、宿泊特化型ホテル「ヴァイアン」(4店舗)やハイクラス主体型ホテル「ホテルヴィスキオ京都」の開業のほか、「ホテルグランヴィア大阪」の館内全面リニューアル第1期を完了した。
不動産業では、JR西日本グループショッピングセンター共通ポイントおよびスマートフォン向けアプリ「WESPO」のサービスを開始した。
旅行業では、訪日の営業展開を強化するとともに、法人営業で受注拡大、ウェブ専用商品や個人向け商品の販売拡大などに取り組んだ。
21年3月期の連結業績予想は、新型コロナウイルスの影響で不透明であることから未定としている。