JTBグループ、グローバル・サステナブル・ツーリズム協議会と協力覚書締結


 JTBグループは3日、グローバル・サステナブル・ツーリズム協議会と協力覚書を締結した。

JTBグループ は2022年3月3日、サステナブルツーリズムのグローバル基準を管理するグローバル・サステナブル・ツーリズム協議会(Global Sustainable Tourism Council、以下GSTC)にメンバーとして加盟し、協力覚書(Memorandum Of Understanding、以下MOU)を締結しました。

 

JTBサステナビリティページ:https://www.jtbcorp.jp/jp/sustainability/

 

JTBグループは2022年3月12日に迎える創立110周年を機に、事業ドメインである「交流創造事業」におけるサステナビリティへの取り組みを更に加速し、「心豊かで持続可能な社会の実現」をめざします(※)。 GSTCとのMOU締結により、今後はよりグローバル基準に基づくサステナビリティ戦略を推進し、JTBの経営と事業を地球・社会と共生し続けられるレベルへ磨きあげてまいります。

 

■グローバル・サステナブル・ツーリズム協議会(GSTC)について
世界中に数多く存在するエコラベル等の統一した基準を定めることを目的に、国連機関等の支援を受けて2007年に設立。サステナブルツーリズムの国際基準の制定・管理や、人財育成のための研修プログラムの提供を行っている。同組織は、観光関連事業者を直接的に認証するのではなく、事業者を認証する団体を認定する立場にある。

・グローバル・サステナブル・ツーリズム基準「GSTC Criteria」
①地域(デスティネーション)を対象とした「観光地向け基準」(GSTC-D)
②宿泊施設やツアーオペレーターを対象とした「観光産業向け基準」(GSTC-I)
・GSTCホームページ:

https://www.gstcouncil.org/gstc-criteria/
https://www.gstcouncil.org/gstc-criteria/criteria-translations/

■MOU締結の主な目的

(1)GSTCのグローバル基準や知識、グローバル市場へのアクセスと、JTBの広範囲にわたる市場リーチを活用し、JTBの事業とそのサプライチェーンにおける持続可能性の積極的な向上を図る
JTBは今後、GSTC基準に基づき、社会、経済、文化、環境に配慮した情報や商品・ソリューションを拡充し、お客様のサステナビリティに関する選択肢を拡大します。また、訪問地のサステナビリティへの取り組みや課題の認識、意識向上などお客様の理解を深めてまいります。
JTBはGSTC認定の認証機関から認証を受けたホテルやDMC(デスティネーション・マネジメント・カンパニー)との連携を強化し、サプライチェーンに関する新たな方針を策定します。

(2)GSTCの知識・ネットワーク活用による、ツーリズム事業者や次世代人財への啓発
JTBはGSTCと協力し、ツーリズム事業者である社員、サプライヤー、関連するステークホルダー等が業務においてGSTC基準の知識を最大限に活用できるよう教育・研修を行う予定です。また、サステナビリティに関する商品やサービスを永続的に提供するために、次世代人財への働きかけにも注力します。

■今回のMOU締結におけるコメント
<株式会社JTB代表取締役社長執行役員 山北 栄二郎>
今や、グローバルにおいては、様々な企業がGSTC基準に基づいた取り組みを拡大しており、日本でもその取り組みのスピードを早めていく必要があると感じています。
JTBは、「心豊かなくらし」「人々をとりまく環境」「パートナーシップ」という3つの優先課題(マテリアリティ)を掲げています。今回のGSTCとのMOU締結により、今後ますます必要となる持続可能な社会の実現にむけて、最高のパートナーシップが実現したと感じています。私たちJTBは、GSTCとの連携を通じて、社会と地球との共生に貢献できるよう、今後も経営・事業レベルの向上に努めてまいります。

<GSTC最高経営責任者(CEO) Randy Durband(ランディ・ダーバン)氏 >
GSTCは、JTBがマーケットにおいて重要な立場にあることを十分に認識しています。JTBの事業におけるサステナビリティへの取り組みに対して、継続的な支援ができることを喜ばしく思っています。今後も実りあるコラボレーションを期待しています。

< GSTCアジア太平洋地域プログラムディレクター Mihee Kang(ミヒー・カン)氏>

JTBのサステナビリティ戦略は、アジアの観光ビジネスに大きな変化をもたらすものと期待しています。人財を育て、サプライヤーやパートナーとの協力体制を築くことで、近い将来、アジアの観光産業のモデルとなり、さらにグローバルにおけるすべての観光産業のサステナビリティを推進することになると確信しています。

 

MOU締結式の様子(オンライン開催)

左:GSTC最高経営責任者(CEO)Randy Durband氏、右:株式会社JTB代表取締役社長執行役員 山北栄二郎

 

JTB はこれからも、「地球を舞台に、人々の交流を創造し、平和で心豊かな社会の実現に貢献する」という経営理念のもと、お客様にとっての感動や喜びと成果の実現を追求し、「価値ある出会い」を創造し続け、サステナブルな社会の発展に貢献してまいります。

 
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