JTBグローバルマーケティング&トラベルは22日、「令和2年度新・ダイバーシティ経営企業100選」に選定されたと発表した。
2011年以降、急速にインバウンド需要が拡大していく中、JTBGMTでも事業拡大に伴う従業員数の増加、外国籍社員の積極採用など人財の多様化が進みました。一方で既存の制度ではワークライフバランスを保つことが難しく、社員数の増加に伴い社内でのコミュニケーションの鈍化等の課題が上がりました。また、経営課題としては、多様に変化するお客様のニーズにきめ細やかに対応できる体制づくりが急務となりました。JTBGMTの多様性を最大限に活かしたい。そんな思いから、2015 年からのダイバーシティ推進活動を通じ 「JTBGMTならではの価値」 を追求しました。
2. 取り組み事例紹介
ダイバーシティ推進については、推進活動、環境整備、教育研修の3つの側面から取り組みを行いました。活動の中心となったのは、2015年に発足した「ブランド向上委員会」です。社長をトップとして各部署から代表者を選出し、部署の枠を超えた交流で全社的な活動を牽引すると同時に、個々の部署での主体的な取り組みもリードしました。相互理解と尊重をベースに、働きがいと働きやすさを探求していく取り組みはインターナルブランディングにとどまらず、様々な国や地域の事業パートナーとの強固な関係を生み出すエクスターナルブランディングにもつながりました。
【主な活動・取り組み】
ダイバーシティ推進活動による社内のコミュニケーションの活性化
ブランド向上委員会メンバーを中心に、全社員を巻き込んで参加出来るようなコミュニケーション活動を実施しました。具体的には社員の家族が会社を訪問するファミリーディの実施や、中途入社社員同士やパパママ社員同士が、部署の枠を超えて情報交換や交流のできる機会を作りました。仕事以外の活動を通じて交流を創造する事で、社内の活発なコミュニケーションを生むことが出来ました。
働きやすさの改善からパフォーマンスを発揮しやすい環境を整備
柔軟な働き方を実現するため10通りの変則シフトや、時間休の制度を整え、時間単位で年休が取得できる制度を導入しました。時短勤務、フルタイム勤務に関わらず、自身の業務に合った働き方を実現できるようになりました。また、所属部署以外の業務を経験できる「社内インターンシップ制度」も整え、新たな挑戦を促しました。
学びの機会創出と理解深耕
イクボスセミナー、LGBTセミナー、SDGsワークショップなどの研修を実施し、組織変革のためのダイバーシティの意義とともに、経営課題の一つでもあった多様に変化するお客様のニーズ理解も深まりました。また、多様な分野・事業の専門性を有する社員が講師となる「朝活セミナー」「夕活セミナー」も開催し、社内の貴重な知見の共有も図ることができました。
3. ダイバーシティ、ウェルビーイング経営を目指して
JTBGMTは、今後も社員の多様性を活かしWell-being (ウェルビーイング)の概念を取り入れ、社員の幸福を追求すると共に、生産性・創造性の向上を目指します。