JTBグループの2025年3月期中間連結決算(2024 年4~9月)は、売上高が前年同期比2.4%増の5223億円、営業利益が同46.5%減の47億円となった。旅行部門の段階的な回復で売上高を確保する一方、生成AIを活用した基盤開発やスマートワーク実現のための基盤整備など将来に向けた投資を実施。経常利益は同53.6%減の56億円、当期純利益は同45.8%減の33億円となった。
旅行部門の売上高合計は同14.3%増の4125億円だった。内訳は国内旅行2226億円(同4.5%減)、海外旅行1093億円(同67.4%増)、訪日旅行297億円(同3.9%増)、グローバル旅行(日本発着以外の旅行)509億円(同49.8%増)。
旅行部門についてJTBは、「国内旅行は前年の全国旅行支援の反動減や自然災害の影響を一部受けたものの、段階的に回復している。海外旅行は依然として緩やかな回復にとどまっているが、グローバル旅行は、東アジアから欧州への旅行が好調で顕著に伸長した。訪日旅行も欧米市場を中心に増加した」としている。
旅行以外のMICE、地域交流、商事、出版事業などの部門の売上高の合計は、同26.4%減の1098億円だった。合計の売上高は減収となったが、ミーティング・イベント、商事などは好調に推移。成長分野の一つに位置づけている観光DX領域では、JTBパブリッシングなどのデジタルメディア事業が伸びたという。
通期の見通しについては、年度当初に計画した営業利益116億円の達成に向けて注力するとしっている。
図表:JTBプレスリリース