JTB旅行スタンプ加盟店連盟(河合徹会長=岐阜県・大滝鍾乳洞レスト部)は18日、東京の「味覚糖UHA館浜松町カンファレンスセンター」で2018年度理事会を開き、委員会の活動報告と、9月18日の通常総会に諮る議案審議を行った。主力事業の一つで、現在休止している「日本おみやげアカデミーグランプリ」は、担当する委員会が早期の再開に向けて検討している現状を述べた。
アカデミーグランプリは優れた土産品を顕彰する事業。00年の初開催から15年の第9回まで、1~2年に1回のペースで行っていたが、16年の第10回は熊本地震の影響で中止。以降、土産業界を取り巻く環境の変化などに対応するため、事業の見直しを進めていた。
日本おみやげアカデミーグランプリ運営委員会の小野寺仁委員長(岩手県・平泉レストハウス)は、「方針をゼロベースで検討している。今までのような投票形式でよいのかや、アカデミーという名称自体もさまざまな意見が出ている」と委員会での検討内容を報告。再開の見通しについて「遠くない将来、開催できるようにしたい。20年に開催するのが理想との意見もある」と述べた。
連盟と土産業界の将来像を提言するみらい委員会(みやげみらい委員会から改称)の松岡光政委員長(鹿児島県・知覧パラダイス)は、委員会が提言してきた支部組織の再編が実現したことに言及。再編は支部活動の強化が狙いで、21あった連盟支部が7支部に統合された。松岡委員長は「今後、各支部でどんな事業をするか。本部は支援をするので、それぞれ検討いただきたい」と各支部長らに訴えた。
河合会長も組織のあり方に触れ、「目指しているのは“旅館以前の旅ナカ”に関わる全ての事業者が一つになった組織を作ること」と、さまざまなジャンルの会員を集めて組織強化を図る考えを述べた。
河合会長