国際観光振興機構(JNTO)は18日、07年の訪日外客数の確定値を発表した。それによると、前年比13.8%増の834万6970万人と過去最高を記録した。VJCの宣伝効果、円安基調などがプラス要因として働き、韓国、台湾、中国などアジアを中心に大幅に伸びた。
国・地域別では、韓国が同22.8%増の260万694万人で過去最高に。訪日外客数全体に占める割合は31.2%だった。99年以来、9年連続して首位の座を確保。
台湾は同5.8%増の138万5255人と過去最高を記録。航空座席供給量の増加、地方空港へのチャーター便の運航などが訪日客増につながった。
中国は同16.1%増の94万2439人。好調な経済などが影響し、訪日客が年間で初の90万人台を超えた。香港は同22.6%増の43万2042人。
半面、米国は同0.1%減の81万5882人。「訪米日本人の減少などの理由で日米航空路線が05年冬季から縮小傾向にある」とJNTO。
豪州は同14.1%増の22万2518人。タイは同33.2%増の16万7481人。カナダは同5.4%増の16万5993人。シンガポールは同31.1%増の15万1860人。英国は同2.5%増の22万1945人。フランスは同17.0%の13万7787人で、ドイツは同8.5%増の12万5193人。
出国日本人数は同1.4%減の1729万4935人と過去4位だった。40歳未満の出国減が全体の伸びを押し下げた。