日本観光旅館連盟(佐久間進会長)は、07年秋季(9〜11月)の営業概況調査の結果をまとめた。回答施設数は約400軒。客1人当たりの総消費額を示す総宿泊単価は前年同期比0.2%減の1万7039円、客1人当たりの基本宿泊料売上高を表す宿泊単価は同0.6%増の1万2041円。定員稼働率は1.9ポイント減の41.7%だった。月別でみると10月の数値が3項目すべてで前年同期を下回った。
総宿泊単価は、月別で9月が0.9%増、10月が1.6%減、11月が0.5%増。規模別では大規模が0.2%増の1万7623円とわずかに上昇したが、中規模は0.3%減の1万5774円、小規模は2.3%減の1万8793円だった。
宿泊単価は、9月が0.8%増、10月が0.4%減、11月が1.7%増。大規模は1.1%増の1万2181円、中規模が0.5%増の1万1463円と微増だが、小規模は2.1%減の1万3952円に下げた。
定員稼働率は、9月が2.1ポイント増の38.5%、10月が4.7ポイント減の42.3%、11月が2.6ポイント減の44.2%。大規模は2.8ポイント減の45.3%、中規模が0.7ポイント減の40.2%、小規模が増減なしの28.0%だった。
1日1室当たりの売上高は、全国平均で2.3%減の2万7568円、規模別では大規模が3.0%減の2万9917円、中規模が1.1%減の2万5035円、小規模が2.6%減の2万3291円だった。
新潟県中越沖地震、能登半島地震の風評被害などの影響は、サンプル数の関係で捉えにくいが、新潟県を含む「関東」は総宿泊単価、宿泊単価いずれもが減少、「北陸」は稼働率が伸び悩んだ。