国土交通省は、来年度予算案について、各省庁にまたがる観光に関連する予算の総額を集計した。観光振興策をはじめ、交通基盤の整備や文化資源の活用、国際交流などの事業費を合わせた観光関連予算の総額は、07年度予算比42億円増の2133億円となった。
観光立国推進基本計画に掲げた施策テーマ別にみると、「国際競争力の高い魅力ある観光地の形成」に関する予算が同31億円増の1343億円、「観光産業の国際競争力の強化及び観光の振興に寄与する人材の育成」が同2千万円増の1億6千万円、「国際観光の振興」が同6億円増の530億円、「観光旅行の促進のための環境の整備」が同6億円増の239億円。
関連予算には、国交省の整備新幹線事業706億円、経済産業省の広域・総合観光集客サービス支援事業3億7千万円、文化庁の国宝・重要文化財・史跡等の活用370億円などが含まれる。
観光関連予算の総額は、観光立国推進基本法の施行、基本計画の決定などをふまえて、国交省が今年度から算出して発表している。