東京都の2009年(1〜12月)の観光入込客数(実人数)は、宿泊、日帰りを含めて前年比2.3%減の4億2064万1千人だった。都がこのほど発表した。内訳は国内客数が前年比2.2%減の4億1588万1千人、外国人客数が10.8%減の476万人。国内客、外国人客ともに景気後退などの影響を受けたとみられる。
国内客のうち都外在住者は10.1%減の1億8310万5千人で、宿泊客は4.9%減の2219万8千人、日帰り客は10.8%減の1億6090万7千人。都内在住者は5.1%増の2億3277万6千人で、宿泊客は1.4%減の272万2千人、日帰り客は5.2%増の2億3005万4千人だった。
外国人客のうち宿泊客が14.9%減の205万1千人、日帰り客が7.4%減の270万9千人だった。とくに外国人は、景気後退のほか、円高や新型インフルエンザの影響を受け、下げ幅が大きかった。
観光消費額は12.2%減の3兆9369億5600万円と推計。内訳は都外在住者分が2兆381億1700万円、都内在住者分が1兆6442億500万円、外国人分が2816億3400万円。1人当たりでは、外国人の宿泊客が9万8979円、日帰り客が2万9363円。県外在住の宿泊客が3万3536円、日帰り客が8079円。都内在住の宿泊客が3万6828円、日帰り客が7019円。
消費額を基に推計した生産波及効果は11.5%減の8兆6745億1700万円、雇用効果は23.3%減の42万9765人となった。うち外国人による生産波及効果は15.8%減の6181億9700万円、雇用効果は27.3%減の3万49人。国内客、外国人客合計の生産波及効果の都内生産額に占める割合は5.2%だった。
東京観光情報センターを訪れた外国人旅行者に対するアンケート調査の結果、最も満足度が高かった東京の街は、欧米豪、アジアの旅行者ともにトップは新宿だった。
今年2〜3月の期間に同情報センター(都庁、羽田空港、京成上野駅)を訪れた1402人から回答を得た。
最も満足した街として欧州、北米、豪州の旅行者が上位に挙げたのは、新宿、渋谷、浅草。アジアの旅行者では新宿、銀座、お台場だった。