鉄道旅客協会が6日に発表した、主要旅行業12社の旅行販売概況によると、09年度の累計取扱額は日本旅行が前年度比18.0%減の3476億1360万円、阪急交通社が同0.4%増の3528億6283万円だった。ジェイティービー、近畿日本ツーリストと業界トップ3の地位を堅持してきた日本旅行を抑え、阪急交通社が第3位に浮上した。阪急交通社は、12社中唯一、総取扱額が前年度実績をわずかながら超え、海外旅行も各社の取扱額が減少するなか、微増と健闘した。
分野別では、国内旅行の取り扱いが前年度を超えた事業者はなく、9社が前年度実績より2ケタ減。ジェイティービー、農協観光、阪急交通社のみ、1ケタの減少だった。
海外旅行は、前年度実績を上回った阪急交通社以外、11社すべてが2ケタ減。2割以上の減少が目立つ結果となった。