1月の訪日外国人、韓国など増加で150万人 中国以外は76%回復


 日本政府観光局(JNTO)が発表した2023年1月の訪日外国人旅行者数(推計値)は149万7千人で、22年同月比で8327.9%増と約84倍になった。コロナ禍前の19年同月に対する回復率は55.7%だが、中国を除くと75.8%にまで回復した。旧正月の旅行需要などで東アジアからの訪日は100万人を超えた。

 国・地域別に見ると、韓国が19年同月比27.5%減の56万5千人と最多だった。22年12月の45万6千人から10万人以上増えた。金浦―関西間、仁川―熊本間の復便をはじめ、日本への直行便数が回復傾向にある。韓国に続いて、台湾が19年同月比33.1%減の25万9千人、香港が同1.6%減の15万2千人だった。

 東アジア市場の回復が進む中、中国は同95.9%減の3万1千人にとどまった。中国側の「ゼロ・コロナ政策」は実質的に終了しているが、日本、中国それぞれの水際対策による航空路線の復便の遅れ、中国当局による訪日団体観光の禁止継続などで回復の見通しは立っていない。

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