セキュリティートークン(デジタル証券、ST)市場の成長が著しい。日本STO協会の調査によると、1~3月の募集額は予定分を含め403億円と2023年通年の発行額の6割を超す。小口で組成でき、個人の投資マネーを取り込んでいる。酒類などでのトークン化にも注目が集まっており、24年は「現物資産トークン元年を迎える」との見方が強まる。
STは、ブロックチェーンを用いて株券や社債などの有価証券の権利を「トークン」と呼ぶ財産的価値にするもの。発行事業者側で管理しやすく、1口10万円など小口でも低コストで事業を行える。特に不動産受益権で活況を呈しており、発行残高は1155億円に上る。【記事提供:ニッキン】
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