今年1~3月期の訪日外国人の旅行消費額は、コロナ禍の継続で352億円にとどまった。観光庁が4月28日に発表した訪日外国人消費動向調査の結果だが、平年より規模を大幅に縮小して実施した調査の結果に基づく試算値。コロナ前の2019年1~3月期の1兆1517億円と比較して96・9%の減少。3月から外国人の新規入国が一定条件下で再開されたが、観光目的の入国は依然なかった。
訪日外国人消費動向調査は、空港、港から出国する外国人旅行者に調査員がタブレット端末、または紙の調査票で聞き取る方式。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて20年4~6月期から調査を中止していたが、21年10~12月期に規模を縮小して調査を再開した。今年1~3月期の調査は、羽田、成田、関西、福岡の4空港のみで行った。
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