日本旅行業協会(JATA)がこのほど発表した1〜3月の旅行市場動向調査で、国内旅行の景気動向指数DIは3カ月前(10〜12月)のマイナス66から16ポイント改善しマイナス50だった。低価格傾向は続いているが、「シニア層を中心に需要は復調傾向」(JATA)にあり、1年半前(08年7〜9月)以来の上昇。3カ月後(4〜6月)もさらに16ポイント改善しマイナス34となる見通し。
方面別に見ると、奄美・沖縄が17ポイント増のマイナス32、九州が16ポイント増のマイナス36、北海道が12ポイント増のマイナス50とそれぞれ大きく改善した。一方で、東北が16ポイント減のマイナス67、北陸が12ポイント減のマイナス67と振るわなかった。
前年同時期と比べると東北は8ポイント上回ったことになるが、東京(含む横浜、浦安)がマイナス33、関東がマイナス49、静岡(含む伊豆)がマイナス62とそれぞれ10ポイント以上下回るなど、依然、低水準にとどまっている。
3カ月後はすべての方面で3〜15ポイントの上昇が見込まれている。
一方、1〜3月の海外旅行市場のDIは、3カ月前より16ポイント改善しマイナス50に。すべての方面で復調傾向にあるが、アジアの好調が目立つ。3カ月後もマイナス32と18ポイント上昇する見通し。
調査は608社に対して実施し、211社から回答を得た。