0.5%増 4.2兆円 宿泊観光、単価が増加
観光庁の旅行・観光消費動向調査の速報値で、2023年1~3月期の日本人の国内旅行消費額は4兆2331億円となった。19年同期比で0.5%増となり、感染拡大が始まった20年以降で初めてコロナ前の消費額を上回った。22年同期比は80.2%増だった。延べ旅行者数では19年同期に対して、観光・レクリエーション目的の宿泊旅行者数は増えたが、帰省・知人訪問、出張・業務、日帰りの旅行者数が減少し、全体としてマイナス。一方で1人1回当たりの旅行支出(旅行単価)は2割程度の上昇となり、消費額を押し上げた。
旅行・観光消費動向調査は、サービスや商品を購入する消費者側に立った統計。消費額、旅行者数などの全体数値は、観光・レクリエーション、帰省・知人訪問、出張・業務などの旅行目的を問わない。また、全国旅行支援など、国、都道府県、市町村が実施する旅行費用割引などの支援額は除外して集計されている。
会員向け記事です。