山形県の天童温泉協同組合(山口敦史理事長、ほほえみの宿滝の湯社長)が開湯110周年のシンボルとして掘削、製作していた「10号源泉」「温泉やぐら」が5月27日完成した。
田んぼのかんがい用井戸を掘削した際に高温の温泉が湧出した歴史にならい、高さ約10メートルのやぐらと、約30平方メートルの田んぼを源泉の周りに整備した。やぐらは夜6時から9時までライトアップされる。
式典には同組合の理事、関係者らが参加。当時を回顧して田植え作業を行った。山口理事長は「先人のおかげで今の天童温泉がある。先人の労苦に感謝することを忘れず、果敢に立ち向かっていく」とコロナ禍からの復興を誓った。
天童は将棋駒の生産量日本一を誇り、春は人を駒に見立てた「人間将棋」を開催。タイトル戦が市内の旅館で行われるなど、「将棋のメッカ」として知られる。
新源泉前で理事らによる「田植え」