北海道の魅力を紹介
観光庁は、10月25、26日に北海道倶知安町で開催されるG20(主要20カ国・地域)観光大臣会合で、G20観光大臣会合実行委員会(事務局・北海道)と協力し、来日する代表団向けのエクスカーション(ツアー)として22コースを用意した。会合の前後などを利用して、代表団のメンバーに北海道の魅力を体感してもらう。
各国・国際機関の代表団の到着日である10月25日、会合当日の26日を含めて帰国日までの期間内で、半日のツアーから宿泊を伴うツアーまで、無料、有料の22コースを提案する。
22コースのうち、10月27日に会場から移動して帰国までの間に実施される有料のロングエクスカーション10コースは、代表団の参加が実現すると、「G20観光大臣会合・観光庁オフィシャルエクスカーション」に認定される。
主な有料のロングエクスカーションを見ると、IWANAI UNITEDなどによる岩内町での日帰りまたは1泊のツアーでは、住職が案内する帰厚院境内の鑑賞ツアー、雷電太鼓の鑑賞、スコップ三味線の体験などを提供する。
JTBによる岩見沢市での1泊ツアーは、ロボットトラクターなど最先端のスマート農業を視察してもらい、北海道の「収穫の秋」を感じてもらう。また、JTBは、洞爺湖町などを舞台にした洞爺湖有珠山ジオパークの1泊ツアーも実施する。
千歳観光連盟は、支笏湖畔の散策、サケの遡上見学などを盛り込んだ日帰りまたは1泊のツアーを地元で実施する。
留萌観光協会などは、農業・漁業体験や寿司(すし)にぎり体験、酒蔵見学などを提供する1泊または2泊のツアーを留萌市、小平町、増毛町で行う。
近畿日本ツーリスト北海道と洞爺湖温泉観光協会は、そば打ちや書道の体験、リンゴ狩りを行う日帰りツアーを洞爺湖町で実施する。
北海道宝島旅行社では、アイヌの文化や舞踊を体験する日帰りツアーを白老町で開催する。20年4月に開業する民族共生象徴空間「ウポポイ」の外観も視察できる。
これ以外に実行委員会が用意する無料のロングエクスカーション、会場周辺地域でのショートエクスカーションなども提供される。
観光庁では、「エクスカーションは他のG20関係閣僚会合でも実施しているが、20を超える豊富な提案を行うのは観光相会合以外にはない」として充実したプログラムに自信をみせている。