秋田県温泉協会(山本次夫会長、48会員)は、県内温泉のPRと、新型コロナウイルスの感染拡大で苦境に立たされる県内観光を盛り上げようと、10月2日を「秋田県温泉の日」と定めた。同日、佐竹敬久県知事を表敬訪問し、制定を報告すると共に、ラッピングバスで秋田市内を巡回し、PRに努めた。
山本会長は「温泉は秋田の宝。来年は記念イベントの開催も検討し、県内の温泉をさらにPRするつもりだ」と県に支援を求めた。
佐竹知事は「県は全面的に支援する」と約束すると共に、協会メンバーを激励した。
10月2日は「湯治(とうじ)」の語呂合わせと、天皇陛下が1974年10月2日に修学旅行で同県の玉川温泉を訪れたことにちなんだ。
同県への観光客の入り込みは、プレミアム宿泊事業などで持ち直しつつあるが、完全回復には至っていない。
八幡平ふけの湯の阿部恭子女将は「県内の人も秋田の温泉の良さに気づいていない。国内外にさらに宣伝しなければ」と話している。
佐竹知事(左から2人目)を表敬訪問した温泉協会関係者