内閣府はこのほど、景気ウォッチャー調査の2021年11月分を公表した。同月の景気の現状判断DI(季節調整値)は前月比0.8ポイント増の56.3と、3カ月連続で上昇した。サービスと飲食関連が上昇。回答者のコメントでは、新型コロナの感染者数が減少し、顧客が少しずつ動き始めているなど景気の上向きを指摘する声が多く聞かれた。
DIは宿泊業、飲食業など、地域の景気に関連する動きを観察できる人々に、3カ月前と比較した景気の現状について「良い」「どちらともいえない」「やや悪い」など5段階で評価してもらい、結果を数値化したもの。
DIのうち、家計動向関連、企業動向関連が上昇。雇用関連が低下した。家計動向関連では、サービス関連が前月比0.4ポイント増の60.9、飲食関連が同3.1ポイント増の68.2とそれぞれ上昇。小売関連は同0.4ポイント減の53.7と低下した。
全国12の地域別では、8地域で上昇、4地域で低下した。
2~3カ月先の景気の先行きに対する判断DI(季節調整値)は前月比4.1ポイント減の53.4と、3カ月ぶりに低下した。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連の全てのDIが低下。家計動向関連の中では、サービス関連、飲食関連も低下した。
景気判断理由の主な回答は次の通り。
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