2022年11月の訪日外国人旅行者数は、水際対策の大幅緩和で21年同月の約45倍となる93万4500人に増加した。日本政府観光局(JNTO)が12月21日に発表した推計値。コロナ禍前の19年同月に比べても約4割の水準となり、厳しい水際措置が講じられている中国を除くと約5割まで回復した。韓国からの訪日客が大幅に増加したことなどが全体数を押し上げた。
日本政府が、10月11日に査証(ビザ)の免除措置の再開、個人旅行の受け入れ解禁に踏み切ったことで急増した。11月の訪日外国人旅行者数は、10月の49万8600人からほぼ倍増した。国際線の就航便数はコロナ禍前への回復には至っていないが、復便、増便が相次いでいる。
訪日客数の国・地域別の上位は、(1)韓国31万5400人(19年同月比53.8%増)(2)台湾9万9500人(同74.6%減)(3)米国8万4300人(同43.4%減)(4)香港8万3000人(同58.4%減)(5)タイ5万2100人(同62.9%減)(6)シンガポール4万300人(38.3%減)―など。
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