11月訪日客0.4%減に 韓国が65%減


12月9日に3000万人突破

 日本政府観光局(JNTO)が12月18日に発表した2019年11月の訪日外国人旅行者数(推計値)は、前年同月比0.4%減の244万1千人となった。日韓関係の悪化に伴う韓国の訪日旅行控えが響き、前年同月の実績を2カ月連続で下回った。19年1月からの累計は速報として12月9日に3千万人を突破し、最終的には過去最高だった18年の3119万人を上回る見通しだ。

 韓国は65.1%減の20万5千人。8月以降、前年同月比で半減の状態が続いている。韓国市場について観光庁の田端浩長官は12月18日の専門紙会見で「JNTOソウル事務所による現地でのヒアリングでは、11月最終週ぐらいから旅行会社に訪日旅行の予約が入り始めている。雰囲気の変化に期待したい」と述べた。

 中国は、21.7%増の75万900人。航空路線の拡充、査証(ビザ)の緩和効果などで好調を持続した。台湾は11.4%増の39万2100人、香港は19.4%増の19万9700人となった。

 東南アジアでは、タイがバンコク―新千歳線、仙台線の就航などで訪日需要が喚起され、36.3%増の14万300人。シンガポールは、11月後半の学校休暇などもあり、20.3%増の6万5300人だった。

 欧米豪では、ラグビーワールドカップ日本大会の開催などで英国が37.5%増の3万7700人に伸びた。米国は17.3%増の14万9千人、豪州は21.2%増の4万8300人と好調だった。

 
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