観光庁の宿泊旅行統計調査の第2次速報値で、2021年12月の全国の宿泊施設における延べ宿泊者数は3900万人泊だった。新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言が21年9月末で全面解除されたことで、宿泊需要が一部で回復した。コロナ禍の影響が旅行需要に拡大した20年3月以降では単月で最多を記録した。Go Toトラベル事業が実施中だった20年同月比で29.8%増。コロナ禍前の19年同月比では17.2%減だが、日本人延べ宿泊者数に限ると1.9%増だった。
21年12月の延べ宿泊者数の内訳は、日本人が3868万人泊で19年同月比1.9%増、20年同月比31.1%増だった。外国人は32万人泊で19年同月比96.5%減、20年同月比41.8%減。
延べ宿泊者数全体を都道府県別に見ると、19年同月比がプラスとなったのは次の12県。山口県(34.8%増)▽青森県(23.8%増)▽栃木県(16.0%増)▽長崎県(15.2%増)▽高知県(12.8%増)▽宮崎県(11.1%増)▽和歌山県(9.8%増)▽富山県(7.9%増)▽鳥取県(5.0%増)▽島根県(4.0%増)▽岩手県(2.8%増)▽鹿児島県(1.1%増)。
一方で19年比の下げ幅が大きい地域は、沖縄県(43.2%減)▽大阪府(30.9%減)▽東京都(30.4%減)▽千葉県(29.0%減)▽京都府(26.9%減)―などだった。
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