大阪・関西万博を契機に日本を訪れる外国人観光客らに「健康・美・長寿の聖地・日本」をアピールしようと、全国の13自治体が「健康・美・長寿推進協議会」をこのほど発足させた。大阪観光局の溝畑宏理事長が音頭を取り、温泉地を抱える自治体などが集結。今後、ウェブサイトやSNSでの各自治体の魅力紹介、シンポジウムの開催、来年開かれる大阪・関西万博会場での情報発信を行う。
大阪観光局は、日本のゲートウェイ都市・大阪から日本各地の魅力を発信し、インバウンドの流れを地方に誘導、日本の観光立国実現に貢献しようという「日本の観光ショーケース事業」を進めている。今回の協議会立ち上げもその一環。
日本が「健康寿命世界一」であることに着目し、全国各地におけるその秘訣を国内外に発信することで地方への誘客を促進。同時に、大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」への貢献を目指す。
協議会の参加自治体は、「健康・美・長寿」の実績があったり、これらを志向した施策を行ったりする13の市町村。今後、志を同じくする自治体の参加も受け付ける。
各自治体の取り組みを紹介するウェブサイトを10月にオープン。健康・美・長寿地としてのメッセージを国内外に発信するシンポジウムの第1回を来年6月中旬、京都府京丹後市の主催で、「世界長寿サミット」と同時開催する。来年の大阪・関西万博ではステージイベントを9月26~28日の間で調整している。イタリア、台湾など健康・美・長寿に取り組む海外との連携事業も進める。
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