外務省は12日、2013年の査証(ビザ)発給統計をまとめた。13年の訪日外国人旅行者数は初めて1千万人を超えたが、全在外公館の発給件数は、前年比6.1%減の186万4425件だった。中国の減少に加え、タイ、マレーシアの短期滞在ビザの免除などで前年を約12万件下回った。
国籍別では、中国、タイ、インドネシア、フィリピン、マレーシア、ベトナムの発給件数が全体の約8割を占めた。
最多の中国は97万1542件。日中外交関係の冷え込みなどで上半期は発給が減少し、その後は徐々に回復したが、12年の111万2407件を下回った。
ASEAN(東南アジ諸国連合)の国々に対しては、13年7月に発給要件の緩和を実施。短期滞在ビザが免除となったタイ(18万3684件)、マレーシア(7万231件)はそれぞれ前年より減少したが、インドネシア(12万2376件)、フィリピン(9万9258件)、ベトナム(6万5305件)はそれぞれ増加した。