帝国データバンクによると、昨年1年間(2016年1~12月)のホテル・旅館経営業者の倒産(負債1千万円以上の法的整理)は81件、負債総額は425億8600万円だった。件数は前年比5・8%減(5件減)、負債総額は同14・8%減(74億200万円減)と、ともに2014年以来、2年ぶりに前年比減少した。
ホテル・旅館の倒産件数は東日本大震災があった2011年に129件と2000年以降で最多を記録。ただ、その後は109件、101件、79件と3年連続で減少。2015年は86件と増加したが、2016年は再び減少した。
負債総額も2011年の1012億1500万円をピークに、784億100万円、663億8800万円、389億1千万円と減少。2015年は499億8800万円と増加も、2016年は再び減少するなど、このところ低水準で推移している。
倒産件数を月別に見ると、10件以上の2ケタが12月の1回のみだった。前年の3回、2014年の2回を下回った。
負債総額は、100億円の大台を超えた月が3月の1回のみ。ただ、前年、2014年は100億円超えがなく、2013年3月以来、3年ぶりの大台超えだった。