17年度の雇用、6割超が正社員採用へ 


非正社員採用 旅館・ホテルは8割超

 帝国データバンクはこのほど、2017年度の雇用動向に関する企業の意識調査を行った。同年度に正社員の採用予定があるとした企業割合は64・3%で、3年連続で6割を超えるとともに、過去10年で最高水準となった。特に大企業が83・8%と高く、過去最高を更新した。一方、非正社員の採用予定は47・6%にとどまるが、人手不足状態の旅館・ホテルは8割を超えている。

 2017年度(2017年4月~2018年3月入社)の正社員の採用状況を聞いたところ、採用予定があるとした企業割合は前回調査(2016年2月)を1・4ポイント上回る64・3%となった。一方、採用予定がないとした企業割合は26・2%にとどまり、7年連続で減少した。

 企業の規模別では、採用予定があるとした企業割合は、大企業が83・8%と、調査を始めた2005年度以降で最高を記録した。中小企業も59・0%と、2年ぶりに上昇した。

 一方、非正社員の採用予定は、あるとした企業割合が前回調査比1・2ポイント減の47・6%と、2年連続で減少した。

 ただ、非正社員が人手不足の業種は採用意欲が高く、旅館・ホテル、娯楽サービス、飲食店は8割を超えた。

 「特に布団敷きのアルバイトが不足しているのを補充したい」(旅館)、「仕事量の増加が見込まれるが、非正規社員の定着が進まない」(一般食堂)、「定着率が落ち、常時募集をかけている現状」(パチンコホール)、「労働契約など法改正があり、少人数で回すことが難しくなっているため、多くの人を短時間で雇った方が効率的」(中古自動車小売)などの声が挙がっている。

 従業員が副業や兼業を行うことを認めている企業に、認めることでどんな効果がみられたかを聞くと(複数回答)、「定着率が向上した」が26・6%と最も多かった。

 以下は「従業員のモチベーションが高まった」(16・5%)、「従業員のスキルが向上した(本業に貢献)」(16・2%)、「多様な人材の活躍が推進できた」(11・1%)、「継続雇用が増加した(リタイア後の再雇用など)」(10・8%)など。

 
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