帝国データバンクによると、2020年1年間(1~12月)のホテル・旅館経営業者の倒産(負債1千万円以上の法的整理)は118件だった。前年の66件から78.8%の大幅増。年間の倒産件数が100件を超えるのは13年以来7年ぶりで、東日本大震災の11年(129件)、リーマンショックの08年(123件)に次いで、この15年で3番目に多い水準となった。
負債総額は683億1600万円。前年比4.3%増と微増だった。
件数を月別に見ると、新型コロナウイルスが感染拡大した4月に21件と、11年5月(20件)以来、約9年ぶりの20件台となった。5、6月も12件、17件と、3カ月連続で2桁台を記録。3カ月以上連続の2桁台は10年11月~11年6月の8カ月連続以来となった。
負債総額は4月に321億3400万円と、19年12月(433億6700万円)以来の100億円超を記録。同月は負債額160億円、同50億円の大型倒産があり、数字が大きく上がった。2件とも新型コロナウイルスが要因の倒産と見られている。
12月単月のホテル・旅館経営業者の倒産は7件。負債総額は20億8500万円だった。
件数は前年同月比75.0%、前月比16.7%のそれぞれ増加(3件増、1件増)。額は前年同月比95.2%減少、前月比186.0%増加した。