農林水産省によると、2020年度の食品ロスは前年度比8%減の522万トンとなり、推計を開始した12年度以降で最少となった。コロナ禍で飲食店などが休業するなどして、来客数が減少したことが影響したとみられる。
食品ロスは、本来食べられるにも関わらず捨てられている食品をいう。522万トンのうち、食品関連事業者から発生する事業系で275万トン(前年度比11%減)、家庭からのものが247万トン(同5%減)だった。
国民1人当たりのロス量は1日約113グラムで、これは茶わん1杯ほどのご飯の量に近い。年間では約41キロとなり、1人が年間に食べる消費量(約53キロ)に迫る。最少になったとはいえ、まだまだロスは多く、旅館・ホテルも削減に向け取り組むことが求められているといえそうだ。