国土交通省四国運輸局はこのほど、四国4県の主な観光地60カ所(各県15カ所)の入込客数の調査結果をまとめた。2016年度上半期(4~9月)は、四国4県合計で前年同期比3・5%増の764万人となった。徳島県、愛媛県は増加、香川県はほぼ前年並み、高知県が減少した。
調査では、観光地や温泉地、観光施設などの入込客数、宿泊者数、駐車場利用台数など、異なる単位を合算して人数として表している。
四国全般としては、各種イベントの開催などがプラス要因。ゴールデンウイーク(GW)やシルバーウイーク(SW、秋の大型連休)の日並びの悪さ、台風や猛暑などがマイナス要因となった。
徳島県は9・9%増の205万2千人。お遍路の逆打ち、クルーズ船の寄港増加、高松―台北線の開設などが増加要因。7~9月に「恐竜展」が開催された文化の森総合公園(徳島市)が52・0%増の72万1千人、太龍寺ロープウェイ(那賀町)が6・4%増の9万人、観潮施設「渦の道」(鳴門市)が0・8%増の30万人、祖谷のかずら橋(三好市)が4・0%減の19万8千人など。
愛媛県は5・9%増の224万2千人。各種イベントや施設のリニューアルがプラス要因。温泉施設を改装したマイントピア別子(新居浜市)が85%増の42万4千人、松山城ロープウェイ(松山市)が7・9%増の69万6千人、道後温泉は3・8%増の48万4千人など。前年に人気となった村上水軍博物館(今治市)は11・6%減の4万4千人。
香川県は0・8%減の246万8千人。瀬戸内国際芸術祭の開催などがプラス要因。地中美術館(直島町)が25・0%増の10万9千人、栗林公園(高松市)が9・6%増の35万人、こんぴら温泉郷(琴平町)が5・8%増の17万1千人、ニューレオマワールド(丸亀市)が0・5%減の54万5千人など。
高知県は3・6%減の88万人。高知城(高知市)が1・7%増の15万3千人、坂本龍馬記念館(同)が5・4%減の7万8千人、「モネの庭」マルモッタン(北川村)が3・6%減の4万4千人、足摺海洋館(土佐清水市)が10・2%減の3万人などだった。