帝国データバンクはこのほど、遊園地・テーマパーク(TP)経営企業の実態調査を行った。昨年(2016年)のTP経営企業155社の収入高合計は前年比1・9%増の約8360億500万円と微増だった。企業別トップはオリエンタルランド(千葉県)、2位はユー・エス・ジェイ(大阪府)。全体的に四国、近畿が好調だった。
同年に増収となった企業は155社中90社で、構成比58・1%。一方、減収となった企業は28社で、同18・1%。増収企業の割合は前年比5・8ポイント増加。減収企業の割合は同6・4ポイント減少した。
2期連続で損益が判明した94社を見ると、同年の黒字企業は76社で、前年比3社減少した。構成比は80・9%。
一方、赤字企業は18社で、前年比3社増加。このうち2期連続の赤字は10社だった。
地域別では、10地域中8地域が増収だった。トップは四国で前年比16・9%増。以下、近畿(13・3%増)、中国(6・0%増)、中部(3・7%増)の順。九州(2・1%減)と東北(1・8%減)は減収だった。
企業別では、トップは東京ディズニーリゾートを経営するオリエンタルランドで、前年比0・7%減の約3962億6200万円。
2位はユニバーサル・スタジオ・ジャパンを経営するユー・エス・ジェイで、同8・2%増の約1500億円。オリエンタルランドは2年連続の減少、ユー・エス・ジェイは増加と、明暗が分かれた格好だ。
ベスト10は前年と同じ顔ぶれ。富士急行とハウステンボスの順位が入れ替わったのみで、大きな動きはなかった。