観光庁はこのほど、旅行・観光消費動向調査の2017年(年間値)の結果の確報を発表した。17年の日本人の国内旅行消費額は、前年比0.8%増の21兆1130億円で、3年連続の増加となった。内訳は宿泊旅行が同0.3%増の16兆798億円、日帰り旅行が同2.3%増の5兆332億円だった。旅行消費額全体と宿泊旅行の消費額は、調査を拡充した2010年以降で最高額だった。
同調査の17年年間値は、今年2月に速報値が出たが、このほど確報値が公表された。
17年の日本人の国内旅行のうち、宿泊旅行の延べ旅行者数は、同0.7%減の3億2333万人と前年を下回ったが、1人1回当たりの旅行単価は同1.0%増の4万9732円に上昇した。17年の旅行単価は、10年以降では15年の5万520円に次いで高い水準だった。
一方で日帰り旅行の延べ旅行者数は、同2.8%増の3億2418万人で、10年以降で最高となった。ただ、1人1回当たりの旅行単価は、同0.5%減の1万5526円と前年実績を下回った。