コロナ禍を越え、宿泊需要回復へ
観光庁の宿泊旅行統計調査の速報値で、2022年の全国の宿泊施設における延べ宿泊者数は4億5397万人泊となった。21年比で42.9%増、コロナ禍前の19年比で23.8%減となった。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、現行の統計手法となった10年以降で、20年、21年と2年連続で最低値を更新したが、22年は10月以降、国の観光需要喚起策「全国旅行支援」の効果などで日本人延べ宿泊者数が回復した。
10月以降 全国旅行支援で回復
年間の延べ宿泊者数は、コロナ前の19年には、ゴールデンウイーク10連休などの影響もあり、現行の統計手法となって以来、過去最高の5億9592万人泊を記録した。しかし、世界保健機関(WHO)は、20年1月30日、新型コロナウイルス感染症について緊急事態を宣言。3月11日にはパンデミック(世界的な大流行)の状況にあると発表した。日本国内における行動制限、世界的な往来の縮小などで、延べ宿泊者数は20年に3億3165万人泊、21年には3億1777万人泊に減少した。
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