「2025年日本国際博覧会協会」は12月15日、浅川智恵子(日本科学未来館館長、IBMフェロー)、ウスビ・サコ(京都精華大学学長)両氏の副会長就任を発表した。記者会見で十倉雅和会長(経団連会長)は「多様性の中からさまざまなアイデアが生まれる」と述べ、両氏の活躍に期待した。
浅川氏はIBM勤務とともに2021年に日本科学未来館の2代目館長に就任。自らが視覚障害をもつ立場から、障害者のアクセシビリティの研究を進めている。
サコ氏はアフリカのマリ共和国出身。京都大学大学院を修了し、工学博士として居住空間、コミュニティ再生などの調査研究を行う。
会見でサコ氏は「途上国の参加を支援するとともに、世界の広場のような万博になれるよう、これまでの研究成果を生かしたい」とコメント。浅川氏は「年齢や国籍、障がいの有無を問わず、誰もが参加しやすく、楽しめる万博運営を実現したい」と書面でメッセージを寄せた。
(右から)サコ副会長、十倉会長、石毛博行事務総長