帝国データバンクがこのほどまとめた2021年の年間倒産件数(負債1千万円以上の法的整理)のうち、旅行業は30件、負債総額は24億9千万円だった。件数は前年比25.0%増加(6件増)。額は同91.8%減と大きく減少した。
負債総額の大幅減は、前年6月にホワイト・ベアーファミリーが負債278億円で民事再生法の適用を申請したことの反動によるもの。
00年以降最少に全業種計
同21年の倒産件数の全業種計は前年比23.0%減の6015件。統計上比較可能な00年以降で最少となった。99年以前と比較しても、66年(5919件)以来、半世紀ぶりの「歴史的低水準」(同)となった。
負債総額は同1.5%減の1兆1633億900万円と微減だった。
同年の観光関連の大型倒産は、前出の東京商事、リゾートホテル管理・運営の長田事業(静岡県、負債112億円、破産)と長泉ガーデン(静岡県、負債75億円、破産)が報告されている。