白馬の宿が変わる 宿泊シンポジウムを開催
長野県白馬村の宿泊施設で組織する白馬村宿泊イノベーションチームは、同村の今後の宿泊産業のあり方を探るシンポジウムを開催。「持続可能な宿泊業の提案」として、三つが示された。
同村観光課が主催した今後の宿泊業を考える3年間にわたる研修の成果報告を兼ねたシンポジウム。第1部で同村と同じスキーリゾートを抱える北海道ニセコ町の片山健也町長を招き、「SDGsと観光・まちづくり」と題した基調講演を実施。
第2部で「持続可能な宿泊産業の提案」と題した成果発表。「断熱は村の未来に貢献する」「はぶくという引き算の考え」「10年後の白馬の宿泊産業を築く」の三つのテーマでチームのメンバーが発表した。
村内の温室効果ガス排出量のうち、宿泊業で排出される量の割合は24%と、全体の約4分の1を占める。発表したメンバーの1人は、宿泊業ができることの一つして「はぶく歯ブラシプロジェクト」を提案。「白馬を訪れる年間100万人の観光客が歯ブラシの使い捨てをやめればごみの量が減り、地球温暖化の抑制にもつながる」と、歯ブラシの無料提供をしないプロジェクトの推進を求めた。