経済産業省が先ごろ発表した2022年度の電子商取引に関する市場調査で、サービス系分野のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は前年比32.4%増の6兆1477億円となった。このうち最も大きい割合を占める「旅行サービス」は68.0%増の2兆3518万円だった。なお、同カテゴリはビジネスユースの出張や海外旅行先の国外での交通費は除外している。
調査報告書によれば、もともと旅行市場のインターネットの活用度は高く、オンライン販売比率は年々増加傾向にあったところ、コロナ禍で購買行動の変化が加速。旅行サービス事業者も実店舗を閉鎖しオンラインへシフトするケースが増加しているという。
BtoC-EC市場全体については9.9%増の22兆7449億円で、物販系分野が5.4%増の13兆9997億円、電子出版やオンラインゲームなどのデジタル系分野が6.1%減の2兆5974億円となった。BtoB-EC(企業間電子商取引)市場規模も12.8%増の420兆2354億円と増加した。
会員向け記事です。