兵庫県とJRグループによる2023年夏季(7~9月)のデスティネーションキャンペーン(DC)開催が決定し、4月8日、県庁で通知伝達式が行われた。
JR西日本の多田真規子執行役員神戸支社長から井戸敏三知事に開催決定通知書が手渡された。兵庫県でのDC開催は09年春季以来2回目となる。
「御食国・兵庫五国の食・体験が織りなすテロワール旅」と題し、ポストコロナのニューツーリズムとして展開。25年の大阪・関西万博も見据え、国内外の観光客を大阪、京都にとどまらず、兵庫まで拡大する取り組みにつなげる。DCを契機に持続可能なツーリズムの創出も目指す。
テロワール旅は、フランスで行われているワインの産地を訪れ、学びと体験を行うテロワールツーリズムをヒントに、山田錦や丹波黒、但馬牛など同県の食の産地を巡る兵庫型テロワールツーリズムを提案する。
伝達式で井戸知事は、「今回のDCは体験が中心になる。観光型MaaSも活用したい」と話した。
今後、DC推進協議会(仮称)を立ち上げ、キャンペーンの具体的な内容などを検討する方針だ。
(左から)JR西日本の多田真規子執行役員神戸支社長、井戸敏三知事、高士薫ひょうご観光本部理事長