
オーストラリアのクイーンズランド州政府観光局は4月28日、世界140か国以上で放映されている人気アニメシリーズ「ブルーイ」の主人公である姉妹キャラクター「ブルーイ」と「ビンゴ」が2025年大阪・関西万博のオーストラリアパビリオンに登場したと発表した。オーストラリアン・キャトル・ドッグ(通称ブルー・ヒーラー)の姉妹が、同州発祥の遊び「キーピー・アッピー」を披露。来場者からの熱烈な歓迎を受けた。
「ブルーイ」はクイーンズランド州で生まれたアニメで、世代や国境を越えて愛されている作品だ。今回のイベントはクイーンズランド州政府のゴールドパートナーシップの一環として、同州政府貿易投資庁、観光局、そしてBBCの共同協力により実現。万博会場での初セッションには、同州スポーツ・競馬産業・オリンピック・パラリンピック大臣のティモシー・マンダー州議会議員も参加した。
クイーンズランドの魅力を世界へ発信
マンダー大臣は「ブルーイはクイーンズランド州とオーストラリアの最適なアンバサダー」と語る。アニメでは同州の象徴的な風景が数多く描かれており、典型的な家族生活を通じて世界中の視聴者の共感を集めている。「キーピー・アッピー」のセッションでは子どもたちが見事なプレーを披露し、多くの来場者を魅了した。
環境・観光・科学・イノベーション大臣のアンドリュー・パウエル州議会議員は、アニメを通じてクイーンズランド州の実際のロケーションへの観光客増加に期待を寄せる。「昨年、クイーンズランド州はゴールドコースト、ブリスベン、ケアンズなど複数の場所で合計700人以上が参加する『キーピー・アッピー』の大規模ゲームを開催し、最多参加者と最長距離の世界記録を達成した」と述べた。
財務・貿易・雇用・訓練大臣のロスリン・ベイツ州議会議員は、「ブルーイ」をクイーンズランド州が誇る最も成功したコンテンツ輸出の一つと位置づける。同アニメの長編映画は、「スクリーン・クイーンズランド」のポストプロダクション・デジタル・ビジュアルエフェクト支援制度のもと制作が進められており、2027年に公開予定だ。「このプロダクションは、クイーンズランド州でこれまで手がけられた長編アニメーション映画としては最大規模となる」と説明している。
「キーピー・アッピー」を楽しむ参加者たち