
北欧パビリオンは4月28日、2025年大阪・関西万博の「スウェーデン・ナショナルデー」の詳細を発表した。式典や文化イベント、ビジネス・サミットなど多彩なプログラムを5月14日に開催。スウェーデン国王陛下の臨席も予定しており、音楽や科学、子ども文化など通じて日本とスウェーデンの未来志向のパートナーシップを祝うという。
パレードや山中伸弥博士の基調講演も
ナショナルデーは午前と午後の2部構成で実施。午前の部では公式オープニングセレモニーをナショナルデーホール「レイガーデン」で開催し、スウェーデン国王カール16世グスタフ陛下をはじめとする公式代表団やビジネスリーダーが参加する。式典後には、約80名の参加者がスウェーデン伝統衣装を身にまとい生演奏とともに会場内を練り歩く「ナショナルデーパレード」を実施。
午後には「スウェーデン・ビジネス・サミット」を開催。「Pioneer the Possible(可能性を切り拓く)」をテーマに掲げ、ノーベル賞受賞者の山中伸弥博士による基調講演が行われる。さらに、スウェーデン企業のイノベーションを表彰する「パイオニア・プライズ」の授賞式も予定。国際開発協力・対外貿易大臣のベンヤミン・ドゥーサ氏から受賞者に授与される。
会場内には複数のポップアップステージも設置。東側のポップアップステージでは、スウェーデン発の子ども向けゲームアプリ「Toca Boca(トッカ・ボッカ)」によるゲーム体験を提供。西側ステージでは、テック企業「Teenage Engineering(ティーンエイジ エンジニアリング)」による音楽制作体験と「Swedish Music Moments」展示を実施する。
音楽パフォーマンスも注目ポイント。プラチナ認定を多数獲得しているアーティスト、マリン・クリスティン氏とプロデューサーのアルビン・ノルドクビスト氏が特別パフォーマンスを披露。両氏は日本や韓国の人気アーティストへの楽曲提供でも知られる音楽クリエイターだ。
北欧パビリオン・スウェーデン政府代表のセシリア・エクホルム氏は「スウェーデンのナショナルデーは、スウェーデンと日本の力強く前向きなパートナーシップを祝う特別な機会。イノベーション、文化、協力を通じて、両国の価値観とアイデアが世界にインスピレーションを与えることを目指している」とコメント。音楽から科学、ビジネスまで、「目的あるクリエイティビティ」をテーマに多様なプログラムを展開する考えだ。
スウェーディッシュ・イノベーションに敬意