
伝統芸能や体験型ブースを展開
韓国の国家遺産庁と国家遺産振興院は4月28日、2025年大阪・関西万博で「Korea on Stage」プロジェクトを実施し、韓国文化の国際的発信を強化すると発表した。万博会期中の5月13日から17日の韓国週間に合わせ、伝統芸能公演やメディアアート展示などの多彩なプログラムを展開する。世界各国からの来場者に韓国の文化遺産の魅力を伝える狙いだ。
「韓国国家遺産訪問キャンペーン」は、2020年から両機関が共同で推進するプロジェクト。ユネスコ世界遺産や人類無形文化遺産を中心に、韓国各地に点在する国家遺産の価値を再発見し、その魅力を国内外に発信している。テーマ別に設定された10の道と76カ所の主要拠点で構成され、伽倻文明の道や百済古都の道など特色あるルートを提案している。
万博期間中の公演は「Ye-In」と「No-Ri」の2部構成だ。「Ye-In」では韓国を代表する無形文化財保持者たちによる公演を5月14日に開催。パンソリや僧舞、コムンゴのサンジョなど韓国の代表的な無形文化遺産を披露する。「No-Ri」では旗接ノリ、獅子舞、ソゴ舞などの民俗芸能をストリートパフォーマンス形式で5月14日から17日まで実施。観客との交流を通じて韓国の無形芸術を体感できる機会を提供する。
現代技術との融合も見どころだ。韓国館前の大型LEDスクリーンでは、韓国の象徴的な国家遺産を現代的に再解釈したメディアアート「Heritage in Bloom: The Beauty of Korea」を常時上映。十長生や日月五峰図など韓国の伝統文様がデジタル映像で表現される。さらに5月13日から16日には「韓国観光フェスタ」会場内に体験型ブースを設置。「国家遺産の訪問者パスポートツアー体験」では専用スタンプで韓国国家遺産の仮想旅行が楽しめ、参加者にはパスポートデコレーションキットや記念エコバッグがプレゼントされる。
「Korea on Stage」および「韓国国家遺産訪問キャンペーン」の詳細情報は、公式ウェブサイトやInstagramアカウントで順次公開している。アカウント名は「@visitkoreanheritage」と「@koreapavilion_2025」だ。