JR東日本、第2回「地域共創アワード」の受賞者を発表 最優秀賞に安中市観光機構を選出


安中市観光機構

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 JR東日本はこのほど、第2回「JR東日本地域共創アワード」の最優秀賞と優秀賞を決定した。最優秀賞には安中市観光機構の「鉄道文化遺産を活用した『碓氷峠廃線ウォーク』高付加価値化の取組み」が選出された。

 「JR東日本地域共創アワード」は、JR東日本グループと連携して持続可能な地域づくりを進める個人・団体の取り組みを表彰するもので、2024年に創設された。

 今回の最優秀賞には、安中市観光機構の「鉄道文化遺産を活用した『碓氷峠廃線ウォーク』高付加価値化の取組み」が選出。1997年に廃線となった信越本線(横川―軽井沢間)の鉄道遺産を活用したもので、国の重要文化財に指定されながらも立入禁止区間となっていた碓氷峠の鉄道遺産群を、2018年にガイド付きウォーキングツアーとして観光コンテンツ化した。さらに2024年には夜間帯を活用したナイトウォークツアーを実装し、高付加価値化を実現したことが評価された。

 優秀賞には3件が選出。VERTERE合同会社・東京都奥多摩町の「クラフトビールで地域活性化」、一般社団法人HAKUTAIの「山形県のさくらんぼ剪定枝を活用したアップサイクルプロジェクト」、長野県長和町の「コミュニティバスからフルオンデマンド乗合バスへの切換え」が選ばれた。

 VERTERE合同会社と奥多摩町の「クラフトビールで地域活性化」の取り組みでは、人口減少が進む奥多摩町の町有地にクラフトビール醸造の新工場を開発。地域活性化イベントには延べ3,500人が来場し、雇用創出や観光需要増加などの効果を生んだ。
HAKUTAIの「山形県のさくらんぼ剪定枝を活用したアップサイクルプロジェクト」は、従来捨てられていたさくらんぼの剪定枝を素材として製品化するもの。基幹産業の高付加価値化を目指し、JR東日本はワークショップ開催や記念乗車券の作成などで連携している。

 長和町の「コミュニティバスからフルオンデマンド乗合バスへの切換え」では、2024年4月からAIオンデマンドシステムを導入し、利用者数の増加や月間走行距離の削減を実現している。

 JR東日本は、このアワードを通じて持続可能な地域づくりに向けた優れた取り組みを表彰・発信することで、東日本エリアの地域共創を促進していくとしている。受賞者の取り組み詳細や表彰式の様子は、同社の地域共創ホームページで公開される予定だ。

安中市観光機構
安中市観光機構の「碓氷峠廃線ウォーク」

 
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