帝国データバンクによると、08年度(08年4月〜09年3月)の第3セクターの倒産は14件で、前年度(20件)比3割減少した。負債総額は916億7500万円で、同80.4%増加したが、2年連続で1千億円を下回るなど、過去と比較して負債規模は小型化している。大阪ワールドトレードセンタービルディング(大阪府、会社更生法、負債643億円)が全体の負債総額を押し上げた。
業種別では、ゴルフ場運営の井原エンタープライズ(岡山県、民事再生法、負債48億円)、ホテル運営のホテルニューヴェール北上(岩手県、民事再生法、負債38億5200万円)など、サービス業が6件で最も多かった。
このほか主な倒産は、鉄道、乗合バス、ホテル事業などの十和田管理(青森県、特別清算、負債50億円)、スキー場経営の琴引フォレストパーク(島根県、特別清算、負債31億4200万円)など。
倒産の態様別では、特別清算が6件で最も多く、次いで破産が5件。清算型の倒産が78.6%と8割近くを占め、再建型倒産の会社更生法と民事再生法は3件にとどまった。