海外需要回復、BPO事業好調
KNT―CTホールディングス(HD)が9日発表した2023年3月期中間決算(22年4月1日~9月30日)の純利益は、前年同期から94億1700万円改善し25億6400万円となり、3期ぶりの黒字となった。海外渡航水際緩和など海外旅行需要の回復やBPO事業が好調であることなどから、通期連結業績は黒字となる見通し。今後は、店舗削減などさらなるコストカットや、円安を追い風としたインバウンド需要の獲得、旅行外事業のさらなる強化を図る。
売上高は前年同期比85・5%増の1067億3100万円、営業利益は20億2500万円(前年同期は84億8300万円の赤字)、経常利益は25億2800万円(同59億2500万円の赤字)だった。
安全管理部を新設 海外事業拡大へ
同日開かれた中間決算発表では、同社の米田昭正社長が冒頭、10月13日に発生したクラブツーリズム主催バスツアーで起こったバス横転事故について謝罪。事故を受け止め、同日にHD内に安全管理部を設置したことを発表した。同部の専任は4人で、ガイドラインの作成やツアーの行程、関係協力機関の確認などを行う。
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