観光庁がこのほど発表した宿泊旅行統計調査の結果、2017年3月の宿泊施設の延べ宿泊者数(2次速報値)は前年同月比1・6%増の4273万人泊だった。30都府県が前年同月の実績を上回った。全体のうち日本人の延べ宿泊者数が1・7%増の3683万人泊で、前年実績に対し11カ月ぶりにプラスを記録した。外国人の延べ宿泊者数は0・8%増の590万人泊で3月として過去最高だった。
延べ宿泊者数全体を見ると、上位の都道府県は東京都が1・5%増の492万人泊、大阪府が1・0%増の279万人泊、北海道が4・0%減の252万人泊、千葉県が3・1%増の204万人泊、静岡県が4・0%減の189万人泊など。
地方別では、九州が7・4%増の504万人泊で、7県すべてでプラスを記録した。東北は6・5%減の298万人泊で、山形県以外の5県がマイナスとなり、宮城県は13・0%減と2桁の下げ幅だった。
外国人の延べ宿泊者数に限ると、前年同月の実績を上回ったのは26都府県。三大都市圏(東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫の8都府県)が1・6%増、地方部(三大都市圏以外)が0・4%減だった。
外国人延べ宿泊者数の上位の都道府県は、東京都が2・9%増の155万人泊、大阪府が2・9%増の86万人泊、北海道が6・2%減の48万人泊、京都府が22・0%増の46万人泊、沖縄県が12・7%増の33万人泊などとなった。
国・地域別では、中国が13・4%減の118万人泊となり、全体の21・5%を占めた。以下は台湾が2・6%減の83万人泊、韓国が29・3%増の76万人泊、香港が1・5%減の45万人泊、米国が14・1%増の43万人泊などだった。