コンサルタントのリョケンはこのほど、全国の旅館を対象に四半期ごとに行っている「短期観測アンケート」の6〜7月実施分を公表した。この春(4〜6月)の自館の客数実績は、「増加傾向」が48%と最も多く、特に北陸地区で約8割を占めた。一方、夏休み(7月下旬〜8月末)の自館の客数見込みは、「横ばい傾向」が47.1%、「増加傾向」が40.2%と、ともに4割を占めた。
この春の自館の客数傾向は、「増加傾向」が48.0%と、前年調査(30.9%)から17.1ポイント上昇。このほか「減少傾向」が30.4%で、同1.5ポイント低下。「横ばい傾向」が21.6%で、同15.6ポイント低下。
地区別では、北陸地方で増加傾向が83.3%と高い率を占めた。ただ、東海地方で減少傾向が44.4%となるなど、「客数は二極化傾向を示している」(同社)。
基本宿泊単価は、「横ばい傾向」が49.5%と最も多く、以下、「上昇傾向」が42.7%、「下降傾向」が7.8%。前年調査との比較では、上昇傾向が10.8ポイント増加。下降傾向が7.1ポイント減少した。
一方、夏休みの自館の客数傾向は、「横ばい傾向」が47.1%、「増加傾向」が40.2%。「減少傾向」は12.7%にとどまった。
地区別では、北陸、近畿.中国地区で約6割、北海道.東北、関東地区で約4割が増加傾向と回答するなど、高い率となっている。
基本宿泊単価は、「横ばい傾向」が64.4%、「上昇傾向」が32.7%で、「下降傾向」は3.0%にとどまった。